格闘技ジムは優しさに溢れた楽しいところなのか(経験談)
ミルコ・クロコップの左ハイに憧れてキックボクシングを累計6年ほどやっていたhabuです。初試合は判定負けでした。2つのジムに所属した、1つ共同創設した、計3つのジムにいた経験から、格闘技を一度くらいやってみたいけど、格闘技を習う場って実際どんな感じなの?怖くない?痛くない?という素朴な謎に迫ろうと思います(個人の経験談のため、本記事の内容が全てのジムに当てはまるわけではりません)。
立ち技系格闘技です。総合格闘技のジムは知りません(格闘技仲間から聞いた感じ似たような感じではある)。格闘技を始めたい!となったら、まず近くのジムを探すと思います。料金設定を確認します。基本的に、安いほど実戦形式の指導が多いと思ってもらえるといいと思います。料金が高いところは技術レベルに合わせてクラス分けされているところがほとんどなんですね。練習メニューもきっちり組まれています。安全です。いきなりスパーリングさせるとかありません。楽しいと思います。
安いところはですね(habuはこっちが主)、練習メニューはフレキシブル。加えて未経験でも体験3日目でスパーリングがあるケースがあります。入ってきた人の実践での実力が現在どんなものか、確認したい気持ちがあるんですね、会長には。いや待てよと、こちとら初心者だぞと、ジャブとストレートしか教えてもらってないのに実践ができるかと、正直怖いと、思うわけです。断ります。
会長「軽く、マススパーでやりましょう?」
と提案されます。※マススパーリング:3割程度の力、寸止め(打撃を当てない)する気持ちで攻防の確認をする気心で行うスパーリング。
それなら…と、マススパーリングに臨みます。スパー序盤はこちらのレベルに合わせて対戦相手も気持ちよくパンチ・キックさせてくれます。相手の打撃も優しい。避けれる、防げる。(あれ、自分結構イケるやん!)と思うわけです。ここで調子に乗って思い切り打撃を撃ってしまうと、相手に火が点きます。基本的に格闘技を続けている人は根底に競争意識が高いor負けず嫌いなタイプが多いです。例外もいますが。やられたらやり返すor初心者に優勢を取られるのはヤバいと思うわけです。それまでの動きがウソのように、鋭利な打撃を放ってきます。当然やられます。ボコボコです。…調子に乗らないように気をつけましょう。マススパーのはずが全然マスじゃない、打撃軽くないやん…はあるあるです。負けたくないんです。優勢を取られたくないんです。たとえマスでも。熱くなっちゃうときもある。
安いジムでは、基本的に能動的に動かないといつまでも技術が身に付きません。基本の動作は簡潔に教えてもらえますが、後は放任です。スパーリングに参加してフィードバックを貰うか、上手い人に聞きに行きましょう。何故放任かというと、実際にジムを創設して感じたのも含めて
「全員に手が回らない&すぐ辞めるかもしれない人は優先順位が低い&聞いてこないということは技術向上に関心が無い人なのかも」
というのがあります。初心者は8割方1カ月ほどで来なくなることがほとんどなんですね。キツい・痛い・全然勝てない・初スパーで地獄を見た。などの理由で。逆に一カ月、三か月超えてくるとジムの会長、メンバーもどんどん声を掛けてくれるようになってきます。こいつ根性あるな、と自然に思われます。なので、安めのジムに行く人は、3カ月の壁を超えると楽しくなってきます。habuも最初の一カ月は黙々とサンドバックをポコポコしてました。\ファイト/
格闘技やる人って怖い人ばかりじゃないの?ヤンキーとか…。絡まれない?という疑問ですが、そんなことないです。料金が高い安いに関わらず、外見草食系や温和な方も多いです。確かにヤンキーみたいな外見の人は一定数います。しかしながら、初心者だからと絡まれたりする心配はありません。ご安心を。格闘技を年単位で続ける人は、優しい人が多いです。優しくなっていきます。人の痛みが分かる。普通は。そもそも他者に強く当たるひとは深層心理に自己への劣等感があります。格闘技を続けるとその心身ともに強くなる過程で劣等感が解消されていくので、強く当たることはなくなります。自分は強いんだぞと要らない虚勢を張ることも無くなります。ジムに入ったばかりのヤンキーは?→格闘技を始めたばかり同士ということで、むしろその気概を尊重されます。絡まれません。というか絡もうものなら他のジムのメンバーが止めます。人間関係で怖いことになるというのは無いと思います。
格闘技を始めるきっかけは様々だと思います。面白そう・強くなりたい・プロ格闘家に憧れた・ダイエット・護身のため・自己研鑽etc…。ジムの人に始めた動機を聞かれたら、素直に言った方が良いと思います。謙遜したり虚勢を張って思ってもない(ダイエット目的なのに強くなりたい等)ことを言うと、変なことになります(やりたくもないスパーリングを積極的に組まれたり)。habuは2つ目のジムでは「CGアニメーションの参考にしたい感あります。」と言いました。
↑みたいなリアクションをされましたが、特にジムワークへの弊害はありませんでした。そもそも他人は自分のことを思ってる以上にそこまで気にしてないんですね。気にせず生きよう。
体験入会があるジムは、遠慮せず体験を使いましょう。ジムのメンバー、雰囲気を確認しておくのは大事です。メンバーの方達のスパーリングはどれくらいの強度でやっているのかも見ておくといいと思います(どれくらい一方が劣勢だとスパーを強制的に止めるか等)。
試合にはどれくらい練習続けると出れるの?という疑問ですが確か、ボクシングは「競技開始から8カ月」という規定があるのですが、キックボクシングは無いです。プロも曖昧です。基本会長からGOが出たら出れます。habuは「試合出てみたいです。」と会長に直訴して、練習始めて8カ月目に出ました。判定負けでした。残念。1回試合に出ると、会長も本腰入れて教えてくれます。メンバーも応援ムードになります。楽しくなる。
格闘技を習い始めると、最初の1カ月はどこのジムでもしんどいと思います。しんどい・体がついていかない・スパーめっちゃ怖い、などで。
1カ月、3か月超えてくると楽しくなってくると思います。目に見えて筋肉が付いてきたり身体が軽くなったりします。3か月の壁…だと思います。格闘技を習ってみたい方は、3カ月を目安にやってみては。優しみと楽しさに溢れたジムワークに出会えます。
料金設定が高いジムは、最初から楽しいと思います。リスクを徹底的に減らしたい人は素直に高いジムに行った方が良いと思います。早く色んな技術を覚えたいという人は、安いジムもアリだと思います。実践形式が多いので…フィードバックがたくさん貰えて学びは確かに多いです。
habuはもう格闘技をしていません。脳へのダメージが怖いからです。ボクササイズならやりたいかな…。(個人の経験談です。全てのジムが当てはまるわけではありません。部活動としての格闘技の内情は知りません。むしろ教えて……(小声))
以上、格闘技ジムって実際どうなの?でした。